What Sport Mental Coaching

スポーツメンタルコーチングとは?


成長を加速、本番発揮力を高める

多くのスポーツ選手には目標や夢、向上心を持って競技を行っており、その為に日々練習を行い、試合での勝利を目指しています(あるいはそういった選手を指導する指導者や、選手の保護者なども同様)。


その日々の鍛錬においては、日本には古来より「心・技・体」という言葉があるが、多くの場合「心」よりも「技・体」に重点がおかれた練習となっており、心については疎かになる傾向があります。昔からの根性論や、指導者と競技者の力関係によって、競技者自身が主体的に考え、行動することが少ない受け身状態で競技を行っていたことが要因の一つと考えられます。

しかし、競技力が年々上昇している中で、期限のある目標や夢を達成するため、あるいは本番でハイパフォーマンスを発揮するにはこれまでのようなやり方だけでなく、更に自身の成長を加速させ、高みへと望むアスリート(または指導者など)が増えてきました。


その成長を加速させることのお手伝いができるのがスポーツメンタルコーチングです。


では、なぜ成長を加速させ、本番発揮力を高めることができるのか?


一人の思考では限界がある

最近では一人のアスリートに複数のコーチ(技術、フィジカルなど)がサポートすることもありますが、競技を行うのはアスリート本人であり、競技中は基本的に自分の判断によってプレーすることになります。

その選手の中で、競技または競技以外の部分での行き詰まりや悩みを持っていたり、意識していないところに課題がある場合、選手ひとりだけで整理をするのはとても難しいです。なぜなら、選手自身の考えは、ひとりで自分の意識の外にまで向けることが難しいからです。ですので、メンタルコーチが選手に寄り添い、話を聞くことで、選手は話ながら頭の中が整理されたり、コーチからの質問によって今までとは違った視点に気が付いたりするようになります。


コーチングでは、メンタルトレーニングのようなアドバイス(一定のメソッドによるメンタルトレーニング)ではなく、クライアントである選手から「引き出す」(自分との対話、自分会議を促進する)ことを重視しています。

また、特にチームスポーツにおいては、他者との関わりも競技パフォーマンスに影響があります。自分との対話に加えて、他者とのコミュニケーションを同時に扱うことで、幅広い課題にも取り組むことができます。

一人ひとり違う、違ってよい

人はひとりひとり考え方、物事の受け取り方、感じ方全てにおいて異なるため、指導者やトレーナー側の主観で行うトレーニングやサポートが合うかどうか、しっかり腑に落ちているかどうかは分からない。

そのため、メンタルコーチでは、選手の考えや気持ちから引き出す、整理することを行います。話をして、整理できれば、自分がやろうと思えることが明確になり、モチベーションが上がったり、これまで意識していなかった練習に取り組めたりします。

その他例えば、自分の中に答えや考えが及ばない問題の場合においては、選手自身のリソース(周りにいる誰かや何か)を使うことで前進できたりもするかもしれません。選手一人ひとりの競技人生そして人生なので、その決断を本人の中から引き出し、背中を押して、応援するのがスポーツメンタルコーチの役割です。


理想の自分と今の自分のギャップを埋める


スポーツメンタルコーチは、選手や指導者となるクライアントとの対話の中で、具体的に「現在の状況」「なりたい自分、状況」「そのギャップをどうやって埋めていくか」を明確にしていきます。

明確化するために対話だけでなく、色々なツールを使ったり、体を動かしたりして、より臨場感を持ってコーチングします。相談内容は主に「モチベーション・目標設定」、「競技力の向上」、「本番発揮力」そして「チームのサポート」です。場合によっては、それらに関連して選手のプライベートについての相談にもなったりします。コーチングでは、クライアントによって、1対1でのセッションの他、複数クライアントでのファシリテーションやセミナーなど、方法も多様になります。

スポーツメンタルコーチは、クライアントである競技者や指導者の競技生活だけでなく、クライアントの人生全体を応援する存在です。